重要有形民俗文化財の指定について
このたび、砺波市が保管する資料6,900点が、国の重要有形民俗文化財として指定される予定ですので、ご案内します。 国の文化審議会では、平成29年1月27日付けで文部科学大臣あてに重要有形民俗文化財の指定の答申がなされました。
砺波の生活・生産用具 (となみのせいかつ・せいさんようぐ) (1)所有者 砺波市(砺波民具展示室・となみ散居村ミュージアム民具館保管)(2)所有者の住所 富山県砺波市(3)員数 6,900点(4)文化財の概要①文化財の特色(文化庁発表資料より) 本件は,北陸地方を代表する平野の一つである、富山県砺波地方で営まれてきた生活や生業に関する用具類を体系的に収集したものである。 北陸地方の農村の生活や生業の実態や、地域的特色、変遷をよく示しており、我が国の日本海側、特に北陸地方平野部の典型的な農村の生活や生業を総体的に理解するうえで重要なものである。 また、日本列島の中でのこの地域の文化的位置づけを考えるうえでも注目される資料群である。②文化財の説明(文化庁発表資料より) 本件は、富山県西部の砺波地方で営まれてきた生活や生業に関する用具類を網羅的に収集・整理したものである。 砺波地方は、富山県西部を流れる庄川(しょうがわ)と小矢部(おやべ)川(がわ)流域に形成された扇状地と平野からなり、特に扇状地では家屋周辺の樹林を有効に利用した生活が営まれるとともに、稲作を中心とした農耕に様々な生業を複合させて生計が立てられてきた。 生活用具は、衣食住をはじめとする日常生活の用具類全般だけでなく、婚姻(こんいん)や葬送(そうそう)、年中行事などのハレの場で用いられる用具などもあり、この地域の生活を総体的に理解できる収集となっている。 生産用具は、稲作を主とした農耕に、山(さん)樵(しょう)や養蚕(ようさん)、紡織(ぼうしょく)などを複合させた生業の様相が読み取れるほか、村の中の生活や生業を支えた桶屋(おけや)、鍛冶屋(かじや)、村(むら)医者(いしゃ)などの用具類も収集されている。また、農耕用具のなかには、大正期から裏作で行われてくるチューリップの球根栽培用具も含まれており、地域的特色がみられる。 これらの用具類には、この地域で考案されて普及した用具類や、この地域の特色ある習俗で用いられる用具などがみられるほか、この地域が北限と考えられる用具、東日本と西日本のそれぞれに顕著な用具の混在などみられたりする。
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