松倉城跡試掘 の目的・成果 (県民考古学講座 第5講)
1月22日(土)富山県埋蔵文化財センターで,『県民考古学講座』が行われた。この講座は昨年野原大輔氏も講師を務められた講座。今回はその第5講として開催されたもの。
松倉城は増山城、守山城と並び越中三大山城の一つ。ぜひとも聞いておきたい講座と思い当日の他の予定をすべて取りやめ参加。
講座概要
テーマ:松倉城跡の試掘調査について
講師 :魚津市教育委員会 生涯学習・スポーツ課主任 的場茂晃 先生
内容:平成28年8月22日~12月2日までの期間に行った試掘の目的、成果。
目的 保存と活用を図るため様々な史料を得る。
成果
➀基本層序 盛り土の厚さ10~40㌢ 本丸西端で1.5㍍。大規模な造成で
あったと考えられる
②主な遺構
1トレンチ 土坑跡、溝跡、石敷遺構など
2トレンチ 土坑跡、石垣を確認。掘立柱建物が建っていたと考えられる。
③主な遺物
土師器、青磁、白磁、染付、瀬戸焼、など
実際に土師器や白磁のかけらに触らせてもらえた。
④試掘調査の写真 20枚
まとめ として
・遺構や遺物が良好に残っている
・本丸では大きな改変が見られた
・石敷遺構、土坑、石垣等の様々な移行を確認
・本丸には石垣がある
・礎石建物や掘立て小屋が立っていた可能性がある。
以上
本保澄雄