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庄川のエドヒガンザクラ群生地
公開日時:2011年05月17日 08時51分 このページを印刷する
庄川のエドヒガンザクラ群生地 (しょうがわのえどひがんざくらぐんせいち)昭和62年3月30日・市指定砺波市庄川町庄 春4月、庄川の小牧発電所対岸から下流弁財天対岸までの庄川右岸、通称「向山」の山腹に、百数十本の自生エドヒガン(江戸彼岸桜)が春を飾ります。雪の多い北陸の山中に、このように多く自生しているのは大変珍しく、貴重な自然景観資源です。 北陸には多くの河川がありますが、太平洋側と日本海側が、割合低い分水嶺で接するのは、庄川と神通川のみで、庄川は、最上流の蛭ヶ野高原を境に長良川とつながっています。 季節の変化を察し、渡りあるく野鳥は、南と北を結ぶ川沿いに移動することが多く、この時沢山実ったエドヒガンのサクランボを食べた鳥たちが、その種を糞と一緒に山の中や川べりに落としていく。こうして長年の間に、太平洋側のサクラが川沿いに北上して、日本海側に自生地を形つくる。その典型としてこの庄川右岸のエドヒガンサクラがあると推察されます。 エドヒガンは、西日本から中国大陸の一部に分布し、時には20mもの大木となります。花期は長く、ソメイヨシノなどの後に咲き始め、葉の出る前に淡紅色の花が2~5個散形状に咲き、雌しべが毛で覆われているのが他種と見分けのつく特徴で、果実は球形で紫黒色に熟します。 昭和48年(1973)10月、庄川町の花木に選定されました。短命な 「ヨシノザクラ」や「ソメイヨシノ」に代わって、長命なこの 「エドヒガン」の苗木が計画的に、庄川の左右岸の公園などに植樹され、成木になれば今よりも広くて豊かな自然環境になることでしょう。
地図(地図)
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