庄川と散居がおりなす花と緑のまち 砺波市

更新日時:2022年03月16日 23時33分

印刷する
明るさを変更
Foreign Language
Twitter Instagram Youtube LINE 砺波旅

緊急情報

フォトライブラリ

利用規約

市内の風景等を自由にダウンロードできます。ご利用にあたっては利用規約を必ずお読みください。

景完教寺の梵鐘 

公開日時:2011年05月19日 08時18分 このページを印刷する

景完教寺の梵鐘(けいかんきょうじのぼんしょう)

平成14年1月29日・市指定
砺波市宮村

 宝永5年(1708)の景完教寺に残る梵鐘は宮崎寒雉の鋳造で、漢文が陰刻されており、それを読み下すと次のようになります。
越中利波郡雄神庄油田郷宮村景完教寺鐘銘并に序
 当寺創建以降相伝して之れを崇敬する聖徳太子の尊像有り。則ち皇太子彫刻の霊像にして奇特瑞相は世人の粗知る所なり。開基明法自り今に至ること九世、専ら真宗の法脈を仰ぎ、偏に他力専修の門に帰せり。然れども銅鐘無くして法器の全く備はらざるを慨きて、現住明空、諸方の壇信に因りて新たに九乳(梵鐘)を鋳冶し、其の闕乏を全うして志願定まれり。故に鄙俚(田舎っぽい)の銘を作して曰く。
 梵鐘新たに掛く。斬れ丕いなる勝縁(すぐれたえにし)なり。娑婆教体は音声を最も先とす。暁を報じ、夕べに勤め、施しは八延(八方の隅々)に益し、邪を摧き、毒を抜き、徳は九天に達す。★槌一下すれば普く聖賢に会ひ、華鯨(梵鐘のたとえ)数振すれば頓に長眠を驚かす。四魔(五蘊魔と煩悩魔・死魔・天魔)瓦解し、三点玉円なり。功は沙界に満ち、響きは大千に徹る。唯冀う所のものは国家安全なり。仏曰増す輝かし、法輪永く伝へんかな。(金子容士解読)

○ 銘文
[梵鐘の銘]
越中砺波郡雄神庄油田郷宮村景完教寺
鐘銘并序
当寺創建以降相伝而崇敬之有聖徳太子之尊像、則皇太子自刻彫之霊像而、竒特瑞相世人 粗所知也、開基自明法至于今九世、専仰真宗之法脈、偏帰他力専修之門矣、然無銅鐘而法器慨全不備而、現住明空、因諸方之檀信而新鋳冶九乳而、全基闕之而志願定乎、故作鄙俚之銘日 梵鐘新掛 斯丕勝縁 娑婆教体 音声最先 報暁勤夕 施益八挺 摧邪抜毒 徳達九天 ★槌一下 普会聖賢 華鯨数振 頓驚長眠 四魔瓦解 三点玉円 功満沙界 饗徹大千 唯所冀者 国家安全 仏日増輝 法輪永伝矣
 寺宝永第五戊子年林鐘上浣
  願主 瀬尾景完寺第九世釈明空
  冶工 宮崎寒雉藤原義一

★は木偏に「建」をあて楗

地図(地図)

地図左縮尺メモリ上部の+(プラス)マークをクリックすると地図が拡大されます