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景完教寺の梵鐘
公開日時:2011年05月19日 08時18分 このページを印刷する
景完教寺の梵鐘(けいかんきょうじのぼんしょう)平成14年1月29日・市指定砺波市宮村 宝永5年(1708)の景完教寺に残る梵鐘は宮崎寒雉の鋳造で、漢文が陰刻されており、それを読み下すと次のようになります。越中利波郡雄神庄油田郷宮村景完教寺鐘銘并に序 当寺創建以降相伝して之れを崇敬する聖徳太子の尊像有り。則ち皇太子彫刻の霊像にして奇特瑞相は世人の粗知る所なり。開基明法自り今に至ること九世、専ら真宗の法脈を仰ぎ、偏に他力専修の門に帰せり。然れども銅鐘無くして法器の全く備はらざるを慨きて、現住明空、諸方の壇信に因りて新たに九乳(梵鐘)を鋳冶し、其の闕乏を全うして志願定まれり。故に鄙俚(田舎っぽい)の銘を作して曰く。 梵鐘新たに掛く。斬れ丕いなる勝縁(すぐれたえにし)なり。娑婆教体は音声を最も先とす。暁を報じ、夕べに勤め、施しは八延(八方の隅々)に益し、邪を摧き、毒を抜き、徳は九天に達す。★槌一下すれば普く聖賢に会ひ、華鯨(梵鐘のたとえ)数振すれば頓に長眠を驚かす。四魔(五蘊魔と煩悩魔・死魔・天魔)瓦解し、三点玉円なり。功は沙界に満ち、響きは大千に徹る。唯冀う所のものは国家安全なり。仏曰増す輝かし、法輪永く伝へんかな。(金子容士解読)○ 銘文[梵鐘の銘]越中砺波郡雄神庄油田郷宮村景完教寺鐘銘并序当寺創建以降相伝而崇敬之有聖徳太子之尊像、則皇太子自刻彫之霊像而、竒特瑞相世人 粗所知也、開基自明法至于今九世、専仰真宗之法脈、偏帰他力専修之門矣、然無銅鐘而法器慨全不備而、現住明空、因諸方之檀信而新鋳冶九乳而、全基闕之而志願定乎、故作鄙俚之銘日 梵鐘新掛 斯丕勝縁 娑婆教体 音声最先 報暁勤夕 施益八挺 摧邪抜毒 徳達九天 ★槌一下 普会聖賢 華鯨数振 頓驚長眠 四魔瓦解 三点玉円 功満沙界 饗徹大千 唯所冀者 国家安全 仏日増輝 法輪永伝矣 寺宝永第五戊子年林鐘上浣 願主 瀬尾景完寺第九世釈明空 冶工 宮崎寒雉藤原義一★は木偏に「建」をあて楗
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