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出町子供歌舞伎曳山
公開日時:2011年05月17日 08時51分 このページを印刷する
出町子供歌舞伎曳山(でまちこどもかぶきひきやま)平成6年2月24日・県指定砺波市本町 砺波市の前身「出町」の曳山は、毎年4月16日、17日の両日、出町神明宮の春の祭礼に曳き出され、華やかな曳山の上で子供たちが豪華な歌舞伎を披露します。外題(げだい)(歌舞伎や浄瑠璃の正式な題目)は絵本太功記尼ヶ崎の段・鎌倉三代記三浦別れの段・本朝二十四孝十種香の段・奥州安達原袖萩祭文の段・鬼一法眼三略巻菊畑の段などのうちから2,3題が選ばれています。 東町・中町・西町の三基があり、西町の曳山が一番古く天明9年(1789)に始まっており、その後相ついで東町、中町とつくられました。東町の曳山は明治33年の大火で焼失しましたが、大正8年に曳山台、大正11年に上部が完成しました。東町の金色絢爛としたきらびやかさ、中町の金・銀・朱を施した豪華さ、西町の彫刻美を主体とした造りは、それぞれ違った趣をもっています。なお西町曳山は明治中期まで本格的な人形浄瑠璃が上演され、その人形は現在も曳山蔵に保存されています。 以前は3町揃って上演していた子供歌舞伎曳山も、昭和44年より3年に1度1町ずつ当番町の上演となりました。役者も、昔は男子ばかりでしたが、戦後から女子も演じるようになりました。子供歌舞伎上演中の子供役者の移動は、すべて大人による肩車で行われ地面に足をつけさせないことになっています。これは、神明宮でお祓いを受けることにより、神の依代(よりしろ)(神霊が現れるときに宿ると考えられているもの)とされた古い神意を伝えています。 また出町子供歌舞伎曳山は、昭和42年10月に「砺波子ども歌舞伎曳山行事」として市指定無形民俗文化財とされ、平成6年2月に県指定文化財となりました。 北陸では、子供歌舞伎の伝統が継承されていますが、富山県では唯一の存在であり、国内でも7地域のみの貴重な伝統文化です。
地図(地図)
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