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絹本著色大威徳明王図
公開日時:2011年05月17日 08時51分 このページを印刷する
絹本著色大威徳明王図(けんぽんちゃくしょくだいいとくみょうおうず)昭和56年1月22日・県指定砺波市芹谷 千光寺にある密教絵画として珍しい図像の大威徳明王図(大威徳転法輪曼荼羅図)です。眞言六祖一行訳の「秘術如意法」の曼荼羅法の所説を絵画化したものとされています。 大威徳明王は五大明王の一つで、六面六臂六足(顔が六面、手が六本、足が六本のこと)、忿怒相で水牛にまたがり、火焔を負っています。 本図は真言宗千光寺に古くから伝わっており、通例と異なり、主尊が疾駆する水牛の背に立って三鈷杵(さんこしょ)、輪宝をかざし、弓戦を挑んでいます。また四隅には4人の眷属(けんぞく)が獅子、虎、馬に乗って戦い、主尊眷属も黒雲に乗って飛行しています。このように動きの激しい図柄の大威徳明王は珍しいといわれています。 躍動感に溢れる絵画様式と目の粗い室町絹に描かれているところから、南北朝末期から室町初期の作と推定されます。大きさは縦126.5cm 横67.5cm。
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