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入道家住宅
公開日時:2019年04月15日 15時11分 このページを印刷する
入道家住宅(にゅうどうけじゅうたく)平成10年2月25日・県指定砺波市太田 入道家住宅は、散村景観が広がる太田地区の南部に位置する屋敷林をそなえた大規模民家です。 現在の建物は、嘉永6年(1853)に八代当主が村大工を棟梁に建築し、当初は茅葺きで主屋の背面に両ツノを突き出した型式でしたが、明治27年に背面側が土居葺きの切妻屋根に、同35年に桟瓦葺きにあらためられ、大正11年に表側の屋根が切妻屋根となるアズマダチに改造されました。 外観は、切妻の妻面を正面にみせたアズマダチに特徴があり、半間ごとに立てられた束に梁を三重に掛け、束には貫を密に通した枡目状に意匠され、部材と白壁のコントラストが見事です。 入道家住宅は大規模ヒロマ型農家の代表例で、保存状態が良好であり、砺波平野の散村に多くみられるアズマダチ建築の典型例として貴重です。屋敷林を含めた建物一体が周辺景観に調和しており、建築に対する先人の強い美意識をうかがうことができます。