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(77) 湯と秋に 名残り惜しむか 帰り船
公開日時:2011年03月27日 10時32分 このページを印刷する
小牧堰堤から祖山まではおよそ12km、山間いっぱいに水を湛えたダム湖は、右に曲り左に折れて両岸の山々の変化とともに、景観のアングルがすべて新鮮にとびこんでくる。船がゆるやかに旋回すれば、尾根の上に新たな尾根が現われて見飽きることがない。庄川峡の奥座敷 大牧温泉は、小牧から船に乗っておよそ30分、8kmの上流にある。59℃の天然温泉で、山の急な斜面を背負って河岸に建つ。澄み渡る錦秋の湖面を、秋に酔いしれた人々を乗せて船が帰る。右手奥から流れ込むこの利賀川合流点も景勝の眺めである。白い船と水と紅葉、来て見やしゃんせ庄川峡へ。
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