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(61) 松は見ていた 人と水との闘いを
公開日時:2011年03月27日 06時10分 このページを印刷する
この赤松の風格、表皮は剥げているけれど、風雨に耐えてきた幹や枝、厳しい自然の猛威にさらされながらも、百何十年前からの庄川の大洪水と、水と闘う農民たちの姿を見てきたはずだ。その松が今も生き続けている。庄川の洪水の歴史のうち、今に残る記録を見るだけでもただおどろ驚くばかりである。町史によれば、応永3年6月(約600年前)の大洪水から、昭和39年の豪雨の被害まで、実に75回の洪水記録がある。田畑を侵し町を流した記録は壮絶を極めている。この松は、幕末から明治以降のことは知っているに違いない。明治だけでも24回の大洪水の記録がある。
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