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(54) 海獣の 群の昼寝か この奇岩
公開日時:2011年06月23日 10時43分 このページを印刷する
波打ちぎわにアザラシの群、大きなからだをもてあましながらおり重なって昼寝の最中。茶色い皮膚を陽にあぶりながら身動きもしない。所は弁財天、雄神橋の下流。海の哺乳動物セイウチかアザラシが群れているような光景である。実はこの岩の海獣は、古くからこのあたり一面に土の下に潜んでいたが、庄川の流路が今日のように東へ寄るにつれて、たび重なる洪水に洗い出された岩盤である。特に、寛文10年(1670)から45年をかけて作った松川除ができてからは、流心の激流がこの岩を削り続けた。深い窪みや皺が刻みこまれた岩、奇形の水溜りや、入り江など、川と話を語るには絶好のところではなかろうか。
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