このあたり、小牧地内のどこに立っても、山と川と大堰堤の美しい眺めに日本一の折り紙をつけたい。かつて、昭和43年4月に、庄川峡県定公園に指定されたのも、この大景観あってのことだろう。
正面奥に横たわる牛岳は、町民が朝な夕なに見上げる山で、雪どけのころになれば、幾筋もの山ひだに沿って雪が残り、その形が鍬形に似ることから、桑崎山（鍬先）とも呼んだ。
左側は高尾山から湯谷脇谷のダムサイトへ低く迫り、右からは三角山から小牧矢ヶ瀬に迫ってくる。雄大な自然は、季節や天候や時刻によって、さまざまな姿を見せてくれる。