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(14) 山裾の 木の間埋める 町の花
公開日時:2011年03月27日 00時32分 このページを印刷する
4月、庄川右岸の山肌が黄色く染まる。雑木のかげのヤマブキが一斉に開くと、それまで茶色だった斜面が、いきなりまっ黄色の花で埋まってしまう。ヤマブキは、庄山から壇の城址をぐるっと廻って船戸橋へ、そして合口ダムへと続き、さらに上流の赤岩から鎧岩あたりまで、山裾を黄色く埋める。バラ科のヤマブキは、茎が細く、群らがって生える。変種のシロバナヤマブキと園芸品種のヤエヤマブキには種子はないが、ふつうのヤマブキには5個の種があり1~4個が成熟する。向い山の山裾を、町花ヤマブキの花を楽しみながら歩くのは、この上ない風雅な散策であろう。
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