☆3月のラジオで紹介した本です☆

毎月第3木曜日は、
FMとなみ【76.9㎒】さん
砺波図書館からおススメ本の紹介をしています。
図書館のコーナーは12:20ごろ~(再放送17:30~)です♪
3・4月のイベント
★現在、子ども向けのイベントを休止しています。
再開の際は、ブログやツイッターでもお知らせします。

★例年3月・4月に行っていた「雑誌リサイクル」は、
日程をずらして夏ごろに開催する予定です。

今月紹介する本は

「人間が生きているってこういうことかしら?」
(中村 桂子・内藤 いづみ∥著)


中村桂子さんは、昭和11年生まれ。
東京大学理学部化学科を卒業した「生命誌研究者」です。
DNA研究者の先駆けであり、生命科学を
地球の歴史や生態系などに結びつけて考える「生命誌」を提唱し、
人間を含む生命全体の歴史と関係性を、
大人にも子どもにもわかりやすく伝える本などを出版されています。

内藤いずみさんは、昭和31年生まれ。
医師として勤務された後、英国でホスピスの研修を受け、
平成7年にふじ内科クリニックを開業されました。
生と死への向き合い方は、その人の住む社会の文化や歴史と深く関わっていると考え、
自立した人間としてその人らしく生きることを支える
ホスピスケアを実践しておられます。

この本は、お二人の対話を通して、
新型コロナウイルスのパンデミックや地球温暖化など
様々なことが起こる中、38億年かけてたどり着いた今の地球、
そしてその中で人が生きていくために必要なことは何かを考えていく本です。

生命に向き合うプロフェッショナルな視点での言葉は、
難しくはなく、むしろ朗らかでわかりやすく、
私たちを安心させてくれます。
生きた後のことは、深く悩み考えても、誰にも分りません。
「これからは分からないことに上手に向き合う生き方が大事ではないか」というのは、
この本のひとつの答えかもしれません。

「人間が生きているって、こういうことなのかしら?」と
お二人と一緒に考えてみたくなる対談集です。