特別展「散村の四季と暮らし」のおすすめ(その3)

 特別展のおすすめの3回目は初夏のケースより夜高あんどんの絵です。県外のお客様からは「お盆の行事ですか?」と尋ねられます。おそらく青森県のねぶたを連想されるのでしょうね。田植えを終えて五穀豊穣を祈願するとなみ夜高まつりは6月の第2金曜・土曜日に行われます。

 夜高あんどんの絵は和紙に墨や蝋で線を描き、赤を基調に黄色や紺色などで彩色して描かれます。現在展示している鳳凰絵ではさらに、色に強弱をつける「ぼかし」という高い塗りの技法が用いられており、より鮮やかな色合いになっているのが特徴です。この他にもロウ引き用の蝋や筆、色の元になる顔料なども展示していますので、併せてぜひご覧下さい。