第9回戦国祭り  クイズラリー解答の説明(その2)

第9回増山城戦国祭り  《城攻めウオーク クイズラリー》の解答の説明の続きです。今回は問4・問5の説明です。

問4 越中3大山城でないのは ①森寺城②松倉城③守山城 の3つの内、答えは①森寺城です。

 富山県には約400の山城があります。このうち3大山城と言われているのは 増山城、松倉城 守山城です。

 ・増山城(砺波市)国指定史跡。続・日本100名城
 南北朝時代から。戦国時代には神保氏の拠点。その後上杉氏⇒佐々氏⇒前田氏が使用。最後の城主は中川光重。

 ・松倉城(魚津市)県指定史跡
 南北朝時代から。室町時代には椎名氏。後上杉氏の越中支配の拠点。

 ・守山城(高岡市)能登、加賀、越中の交通の要所だった小矢部川左岸に築かれた。 南北朝時代。桃井直常の築城か? 神保⇒上杉⇒前田の居城。前田利長が13年間城主。城代・前田長種。西側切岸の斜面に石垣が残る。
神保氏最後の城主は神保氏張。末裔は徳川に仕え江戸に住んだ。現在の神田・神保町の地名の起源。 また高岡市守山地内に「ツツマドン」という地名がある。これは前田対馬守長種の屋敷があった場所とされている。【つしまどの⇒ツツマドン】
三代藩主前田利常は幼少の頃、長種と室・幸によってこの城で養育された。 市指定史跡
 

守山城 左側平坦なところが本丸跡。右側高いところが二上山頂

・森寺城(氷見市) 16世紀初め能登畠山氏が築城。その後上杉⇒佐々氏の支城。中心部に残る石垣は佐々氏が築いたものと思われる。

問5 増山城の中心は ①一ノ丸②二ノ丸③三ノ丸の3つの内、 答えは②二ノ丸です。

 ・二の丸は
  ①城内最高所。主要城郭の中心
  ②隅櫓とセットになった虎口の存在
  ③城内最大規模の櫓台の存在
 周囲の郭は二ノ丸を囲むようにしてあり、敵が最も攻めにくい場所であることから城の中心と考えられる。    

本保澄雄