雪の日の注意ポイント

近年、富山県内での雪の降り方は極端化しており、短期間で集中的に降る傾向があります。令和3年1月には、3日間で127センチメートルの積雪を記録し、災害級の大雪となりました。
大雪時には、交通渋滞の発生、公共交通の運休、歩行の危険、ライフラインの寸断など、市民生活に様々な影響が生じることが予想されます。
「大雪」は災害です。大雪時には外出を控え、命を守る行動をお願いします。
雪による影響を考えた備蓄
大雪で交通機関や物流が影響を受けることがあります。これにより、スーパーやコンビニに食料が届かなくなる可能性があります。事前に必要な食料を確保しておきましょう。また、積雪で停電が起こることもあります。停電時にはエアコンやこたつなどの電化製品が使えなくなりますので、ストーブや灯油を準備し、防寒グッズ(カイロ、毛布、ダウン)や懐中電灯、ラジオも備えておきましょう。
転倒に注意
雪や凍結によって、道路が滑りやすくなります。転んでしまうと、ひどい場合には骨折することもあります。普段履いているスニーカーやビジネスシューズでは滑りやすくて危険です。滑りにくい靴を選ぶようにしましょう。
また、雪が止んでもすぐに溶けるわけではなく、しばらくの間、道路に雪が残って滑りやすい状態が続くことがあります。そうした期間中は、特に注意が必要です。
帽子や手袋は防寒だけでなく、万が一転んだときに衝撃を和らげる役割もあります。できるだけ厚手のものをつけるようにしましょう。
さらに、走ったり、手をポケットに入れて歩いたりするのは危険なので避けましょう。

車の運転には注意!不要な外出は控えましょう。
大雪に関する気象情報は、予想される現象の数日前から発表されます。予想降雪量、降雪のピークなどは随時最新の情報を確認し、外出予定を変更することも大切です。
大雪時は、道路の通行止めや車両の立ち往生、公共交通機関の長期間かつ大規模の遅延や運休が発生することがありますので、不要不急の外出は控えましょう。
やむを得ず車で外出する際は、必ずスノータイヤを装着し、チェーン、雪かき棒、スコップ、長靴などを積んでおき、車の上に積もった雪をしっかりと落としてから運転しましょう。

除雪作業中の事故に注意!
豪雪地帯では、屋根の雪下ろしなどの除雪作業中の事故が多く発生しており、多雪の年には、年間1000件以上の事故が発生し、100人以上が亡くなるなど深刻な被害となっています。
死亡事故の約8割は65歳以上の高齢者による事故となっていることから、高齢者を中心とした除雪作業中の安全対策が大変重要になっています。
「自分は大丈夫」と過信せず、安全な装備で、2人以上で十分注意して行ってください。


