新砺波市20周年・開館4周年記念「児童文学作家 いとうみくさん講演会」を開催しました!
11/1で新砺波市は20周年、また砺波図書館も開館4周年を迎えました。
その記念講演会として、今年は児童文学作家のいとうみくさんをお招きしました!
いとうみくさんは1970年神奈川県生まれ。
いまや児童文学界のトップランナーのような存在になっており、
児童文学のあらゆる賞を受賞しておられます。
1年生から読めるような幼年文学も人気作が多く、
また、中高生世代に向けて書かれた本は
家族や友人という人間関係や経済的な事情など、
現代社会をリアルに切り取った作風が共感を呼び、とても魅力的です。
今日は「児童文学よもやま話」と題して、
いとうみくさん流物語の作り方や、大切にしておられること
児童文学作家になられたきっかけなど
ユーモアをまじえながらたくさんお話してくださいました。






最初にプロットを決めてから書かれる作家さんもいらっしゃいますが、
いとうさんは書きながら考えていくタイプだそう。
たくさん調べることでテーマに興味がふくらみ、物語が面白くなること、
最初に思いついたイメージから、この人はどんな人間なんだろう、
どうしてこんな行動をするんだろうと、逆回転して考えていくことなど、
普段なかなか知ることができない、執筆の裏話もたくさんお聞きすることができました。
「何を書きたいか」より「誰を書きたいか」を大切にしていることや、
「書く」ことで自分が救われたり、受け入れたりできることなど、
「なぜ児童文学なのか」ということも、書いていくうちに
ご自身で気づかれたり納得されたりしたそうです。
おおらかな いとうみくさんの語り口に、
会場もリラックスした雰囲気でとても楽しくお話をうかがうことができました。
いとうみくさん、貴重なご講演をありがとうございました!