☆5月のラジオで紹介した本です☆

毎月第3木曜日は、
FMとなみ【76.9㎒】さん
砺波図書館からおススメ本の紹介をしています。
図書館のコーナーは12:20ごろ~(再放送17:30~)です♪
5月の企画展示の紹介
児童向け「おかおです
「顔」をテーマに集めた絵本を展示します。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、いろんな顔の表情を絵本で楽しみませんか。
「にらめっこ」や「いないいないばぁ」といった顔を使った遊びの本もあります。


『おんなじおんなじおんなじね」(苅田澄子∥作 つちだのぶこ∥絵)

ぱっちりおめめ、だれとおんなじ?
ぷくぷくほっぺ、だれとおんなじ? 
「おんなじ」がいっぱいあったら、いっぱいしあわせ。
小さい子が喜ぶ絵本です。


『のっぺらぼう』杉山 亮∥作 軽部  武宏∥絵

むかしむかし、男の子が山で迷い込んでしまいました。
すると、目と鼻のないのっぺらぼうが、
「まて まて のっぺらぼうの なかまに おはいり」と
おいかけてくるのです…。
でも大丈夫。杉山さんのおばけ話は、
「夜、きちんとねむりにつけます」がキャッチコピーです。
安心して、寝る前に読んでください。

今月紹介した本は

女人入眼
永井紗耶子∥著


NHKの大河ドラマで、平安後期からの源平合戦が取り上げられ、小説なども多く刊行されています。
木曽義仲の息子、義高の許嫁だった大姫(源頼朝の娘)を描いた物語です。

タイトルの「女人入眼」(にょにんじゅげん)は、
小説にも登場する慈円が、大姫の母である北条政子のことを
「女人入眼ノ日本国イヨイヨマコト也ケリト云ベキニヤ」と
書いていることに由来します。
「男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは女人であろう」という意味です。

鎌倉前期は、北条政子だけでなく、様々な女性たちが
『妻として』『母として』だけでなく、
自らの知略や財を駆使して、権力の中枢にいた時代です。
一方で、周囲の野心に振り回される女性もいます。

乱世を生き抜いていく女性たちの姿が、
たくましく、そしてしなやかに描かれている一冊です。