蕭姫プロジェクト 2014-1

9月9日、中川光重(宗半)、蕭姫の足跡を訪ねるため、金沢へ行ってきました!

今回は御夜話集に出てきた茶器「宗半肩衝」に会いに♥「中村記念美術館」へ、

そのあと、玉川図書館で開催中の「末森の戦いと加賀の山城」の企画展へ!

それともう一つ、以前、石川県県立図書館の調査相談カウンターへ武蔵ヶ辻にあったとされる「中川宗半屋敷跡」の調査をお願いした。

「寛文七年金沢図」の町区割りと現在の地図とを比較して割出してもらった場所を訪ねることに!これは一石二鳥だ!今回のプランは我ながら◎だねと思っている。

まずは、「中村記念美術館」へ、残念ながら「宗半肩衝」は個人所有のものなので本物はお目にかかれなかったが、平成11年に開催された市政110年記念・新館開館10周年記念特別展で出展された図録を見せていただきながら、担当者のyさんにお話を聞きました。
かって利休のもとにあった時は底のある赤みのある景色により「蛍」と呼ばれていたという。独特の詫味漂う姿に特徴があり、黒飴のような色に肩は褐色の斑文、胴にかけては所どころ白い蛇かつが表れている。特に潤いのある美しい黒飴色が見所とされている。茶器はさっぱりの私だがYさんの話によるとつやつやとした光沢で独特の質感があるそうだ。黒い飴色を最大限に見せているという。
宗半や蕭姫の手元にあったとされる茶器を図録ではあるが、こうして会えたことは時代を超えて蕭姫に会っているような気持ちにさせる。特別な時間をもらったような気がする。いつか本物と会える日を待ってみたい。ただ、少し気になるところが…御夜話集によると「ふたのない茶入れ」となっている。図録では白いふた付きの茶入れであった。後の時代に創られたものなのか?なお、茶入れのふたの材質は「象牙」と決まっているそうだ。なんと贅沢だろうか。さすが名物茶入れである。そのあと、9日からの企画展「今村コレクション」をみてまわった。加賀蒔絵の漆器にため息が出そうになる。改めて金沢文化の質の高さに触れることができた。

中村記念美術館前にて、

西外惣構の起点となる金沢21世紀美術館南側へ、長町武家屋敷をぬけ、武蔵町から浅野川まで続いている。歩きたいところだが、暑さが辛いので、今回は武蔵ヶ辻までバスで行こうっと!惣構歩きは次回にとっておくことにしよう!
ところで、昼食を取ったところで知ったのだが、金沢城に熊が出たらしく、急きょ、閉園になったらしい?ホントに熊かな~?

           曲輪の会 柄崎 文枝