じっくり古文書講座  -増山之事 元来嶮難之地ー を読む

11月4日 「曲輪の会」で  「じっくり古文書講座ー永禄三年の長尾景虎書状を読むー」 が行われました。 14、5名の参加がありました。

講師は 「曲輪の会」会員の川幡拓未 さん
教材は  永禄三年 四月二十八日 佐竹(義昭)宛て 長尾景虎書状
 あの有名な「…増山之事、元来嶮難之地、…」の書状(一部略)でした。

 講座内容は 古文書そのものを解読するものではなく、翻字、訓点付き文書の「読み下し文」の解説及びこの書状が書かれたいきさつや当時の越中の越中の状況などについての詳しい説明でした。

 レジメ資料として
 〇四月二十八日付長尾景虎書状(原文)翻字訓点付き
 〇同上(読み下し文)
 〇語句解説、助詞、下から返ってって読む字
 〇永禄三年の戦いの後の経過
など、親切に解説されており、大変わかり易いものでした。

また当時の様子を詳しく解説され大変参考になりました。これだけの資料作成大変だったと思います。川幡先生に本当に有難うございました。
 次回の講座を期待しています。


現在、富山市郷土博物館で「特別展 謙信越中出馬」が開催されています。(11月12日まで)
 同展には上記書状は展示してないようですが第3次増山城攻(天正4年)に際し 栗林次郎左衛門尉殿宛ての書状が展示してあります。


本保澄雄