七ツ尾山屋敷

栴檀野の歴史研究会、垜会(あずちかい)の松下睦夫さんに誘われて、増山城の踏査に行ってきました。

曇り空ですが、涼しく、絶好の踏査びより。
本日の目的は、松下さんが去年見つけた「秘密の抜け穴」を確認することです。増山城には古くから抜け穴の伝承があり、多くの人が関心を寄せてきました。

ここで、伝承を紹介しましょう。

上杉謙信が増山城を攻めた時、上杉勢は城を取り囲み、兵糧の供給を断ったが、なかなか城は落ちなかった。その時、妙浄という老尼が、城の東の林の中に兵糧を運び込む密路があることを教え、そのために増山城は落城したと伝える。(『越中旧事記』『越登賀三州誌』より)

さて、松下さんに案内されて池ノ平等屋敷からシャクスイ谷に向かいました。休耕田のような平地の下に、「秘密の抜け穴」があるというのですが・・・

ご覧のとおり、小さな滝でした。松下さんは抜け穴の天井が崩落して谷のようになったと推測されますが、ちょっと厳しいように思います。

その後、せっかくなので七ツ尾山屋敷まで足をのばしました。山は手入れがされておらず荒れ放題でしたが、平坦面や堀切が確認できました。

いつか整備をして、案内ルートに組み込んでみたいと思いました。

曲輪の会事務局