越中の中世城郭の姿がここに!『越中中世城郭図面集Ⅱ』

佐伯哲也氏の新刊は県東部の中世城郭を掲載されています。
越中の城郭を知る上では必読ですね。10月の全国山城サミットでは完売が予想されるので、ご購入はお早めに!!

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<桂書房の書籍紹介>
越中中世城郭図面集Ⅱ
東部編(下新川郡、黒部市、魚津市、滑川市) 佐伯哲也著

全国の中世城郭を調査してきた著者が、ふるさと富山県の城郭を三部に分けて
紹介する待望の第二弾。今回は東部編と題して、下新川郡、黒部市、魚津市、
滑川市の城郭を、実測した縄張りの図面や故事来歴等で詳しく解説。
今回は特に松倉城(魚津市)にスポットを当て、ボリュームを割いて論拠を明確にした。
A4判・81頁

以下、富山考古学会ホームページに掲載されている紹介文です。
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本会会員である佐伯哲也氏の著作が刊行されました。
昨年の中央部編に続く第2作です。

越中東部の41の城館縄張図と解説からなります。

もっとも著名な松倉城(魚津市)については、
論文並みの詳細な解説・考察が付されています。
一方で、決して有名ではない小規模城館についても
丹念な調査研究の痕がうかがえるのは、
それらなくしては中世城郭の全体像が把握できないという
氏の信念によるもののように思われます。

あとがきで佐伯氏は、自身の縄張図について
「忠実に遺構を描いていると思っており、そこから読み取れる情報を
忠実に記載していると思っている」と記しています。
縄張図作成から執筆まで佐伯氏一人で行われているその情熱を考えると、
この言葉がきわめて説得力をもって聞こえます。

氏のライフワークともいえる縄張図作成の成果が凝縮された一冊です。
研究者だけでなく、地元の方が知られざる城郭の歴史を知るのにも
うってつけの本といえます。

(A4判 86頁 2100円 桂書房)