池田城・論田山城攻め(会行事)
本日、気持ちの良い秋晴れの中、池田城(立山町池田)・論田山城(富山市大山)を散策してきた。
今回は曲輪の会の年間行事として行われ、会員多数が参加し、我が会の軍師、佐伯哲也さんのガイドという贅沢な城攻めでした。
いづれも立山山麓の山城で、池田城は神保長職の支城の一つ。重臣の寺嶋職定が居城していたと言われる山城で、上杉謙信に攻略された歴史がある。
山深い中にひっそりと今なお、当時の歴史を残している遺構を歩いていると、ここではどんな歴史があったのだろうと興味が湧いてくる。
佐伯軍師作成の縄張り図を見ながら、城中を散策。
主郭付近の竪堀のスケールが大きく印象的だった。
軍師からは各郭を繋ぐ通路が無く、独立しており、城兵の退路が無いことから、戦国期の国人層に見られる縄張りと説明があった。
午後は昼食後、論田山城の散策。
論田山城は付近にある亀谷銀山を確保するため、織田軍に対抗し、飛騨の江馬氏が築城したようだ。
佐伯軍師によると論田山城は池田城と違って、長大な切岸に見られように、縄張り全体で防御の仕掛けがされており、在地土豪の城館には見られない縄張りとの事。また郭には低い土塁があり、高い土塁に比べ柵列の耐久性が良く、これは江馬氏特有の遺構であると説明があった。
今から4~5百年前の生きた人々の歴史が身近な所で体感できる山城歩きは実に楽しく、一緒に散策した会員の方から聞く新たな話も新鮮でした。今後、会の行事として城攻めを恒例にして行きたいと思います。
佐伯さんには私達のために時間を割いていただき、感謝いたします。
今後も軍師として是非、ご協力いただきたいと願います。
曲輪の会 長江